先月末、東京都知事も在籍していた、親父の
大学の部活時代から30数年続いている
三人組の集まりに唐突にゲスト参加しました。


 
メンバーの一人が、三菱商事で自衛隊にガソリン
と火薬を卸す仕事をしており、そのつてで、
富士の実弾演習のチケットが手に入ったのです。
なぜか、息子の俺も交じる事になり、茅ヶ崎駅で
合流することに。


車にのって富士に向かう55、57.、56歳の
三人組のオッサン達は、お互いの現在の
地位やしがらみを忘れ、ひたすら学生時代の
バカ話に徹してました。

 

同じゼミだったのに、一回も顔をあわさないで
卒業した事、卒論をばっくれようとして、
助教授に大目玉を食らった事。
ご飯が食べたいあまりに、セクトの集まりに
参加して、あやうく逃げられなくなりかかった話。

 

あの当時、出来ちゃった学生結婚をして大騒動を
起こした部活仲間がいたが、なんと今年、
三人目の大学生の娘も、妊娠してしまい、
「親の因果か」と腹をくくって、
会社を一週間休職して、相手先の実家のある
九州にのりこみ、話をつけた武勇伝。etcetc・・・
助手席でただ聞いていた俺にも、当時の雰囲気が
伝わってきて何度も笑ってしまいました。
団塊の世代の青春の1ページを
垣間見ることが出来、本編の演習と同等、それ以上に楽しい一時を過ごせました。
 
 
そして、小さな昔話の中ににじみ出る「知性」
言葉の端々に、教養の高さ気位の高さ、意識の
高さがビシビシと伝わってきました。
彼らのレベルに到達するには、まだ幾多の壁を
こえなければ・・・・


 


ただ、親父の学生時代の集まりも、この年齢
ならではの気の遣い方があるという事を、
後日聞きました。学校を卒業して30余年、
やはり、時代の趨勢に翻弄されている人も多い
らしいのです。


親父の仲良しグループは運良く定年まで勤める
事が出来そうですが、ゼネコンや銀行に就職した
仲間の中には、「自社の倒産を始末」する
仕事をやらねばならない人もおり、色々な
意味で明暗が分かれているそうです。 


しかし、OB会や同窓会では、立場の違いを感じ
させるような真似は絶対したくない。
だから、部活の一番の出世頭である、三井不○産
取締役の方は、学生時代の仲間とあつまる時は、
社用車を会場までのりつけず100メートル前
から自分で歩き、帰りは電車だそうです。


日曜日の夜、記念写真をとって笑顔で帰っていた
オジサン達も、翌日からは、スーツを着用して、
別人の目つきで、闘い続けているはず。
そんな生活を始めて30数年。。。
色んな人の人生模様を観てきたに違いありません。
あと数年で会社生活を終える彼らは、自分や
仲間達の人生を振り返り、何を感じ取っているのでしょうか。

思い切って、その辺りの事を聞いてみようかとも考えたのですがやめました。


 
 


俺には、まだその資格は無いから。



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